歯医者さんと言えば虫歯治療!
という時代でもないですかね。 減ってるらしいですからね、虫歯。
今回お話しするのは、虫歯治療に限らず、歯周病や歯石取り、被せ物や入れ歯など、一般的な歯科治療を行っていない歯医者さんのお話です。
このページの目次
「一般的な歯科治療」のことを「歯科」と言います
「一般的な歯科治療を歯科と言います」と言われても
????????
ってなること間違いないですね。
この先の話に必要なので、ちょっとだけ説明させてください。
歯医者さんが掲げていい診療科目には4つあって、その中のひとつに「歯科」というのがあります。
内容的には虫歯の治療や被せ物・入れ歯を作ったりと、一般的にイメージする歯医者さんの治療全般をするのが「歯科」です。
「歯科」という表記は曖昧なので、分かりやすく「一般歯科」と書いている場合もあります。
短く説明するのが難しいので詳しくは次のページを…。
「歯科」という分かりやすそうで誤解まみれの言葉
「歯科」をやっていない歯科医院…?
「歯科」というのは上でお話しした通り、一般にイメージするような歯医者さんの治療を行う診療科の名前です。
なので「歯科」をやっていない歯科医院というのは、虫歯の治療もしないし、歯石も取らないし、銀歯や入れ歯を作らない歯医者さんのことです。
何やらコンセプト崩壊しまくってて「それってもはや歯科医院とは呼べないんじゃ?」と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
お医者さんの中に内科や外科、皮膚科、眼科とあるように、歯医者さんの中にも歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科と4つの診療科があります。
この4つのどれかをやるのが歯医者さんなので、必ずしも「歯科」をやる必要はないんです。
つまり「虫歯?よそ行って下さい」という歯医者さんもある。
内科の先生に「骨折?よそ行ってください」と言われるのと同じです。
「歯科」をやっていない歯科医院を数えてみた
「歯科」をやっていない歯科医院が全国に何件あるのか数えてみました。
ククク、この手のコンテンツは他所のサイトではなかなかできまいて。
うちにはア歯科検索ツール 2nd EDITIONがあるので、こういうのをパパッと調べられてしまいます。 ドウダ、スゴイダロウ。
2nd EDITIONに登録されている68,595件の歯医者さんのうち、「歯科」での登録がなかったのは1,146件でした。 割合的には全体の1.7%です。
逆に言うと、残りの98.3%の歯医者さんは「歯科」を標準装備。
「歯科」をやっていない歯科医院は何をやっているのか
診療科目に「歯科」がない歯医者さんは何をやっているのか調べてみました。 これもさっきのツールでちょちょいのちょい。
グラフ↓にすると一目瞭然!
約65%にあたる741件は矯正治療専門の歯医者さんでした。
他には小児歯科だけ、口腔外科だけのような単一の診療科目を専門としているところが多いですね。
口腔外科専門の141件について
141件全てが口腔外科専門の歯医者さんというわけではなく、54%の76件は総合病院です。
お医者さんの方の病院の中に口腔外科もある、という感じ。
ほんとに口腔外科だけをやっている歯医者さんは65件でした。
小児歯科専門の90件について
こちらも口腔外科同様に「こども病院」のパターンが予想できますが、意外と少なく2件だけ。
88件が小児歯科専門の歯医者さんです。
「診療科目なし」は一体…?
「診療科目なし」の歯医者さんが43件もあります。
ア歯科検索ツールがベースにしているデータは厚生局が公開しているデータなので、厚生局に診療科目を届け出ていないということなんでしょう。
割合的には歯医者全体から見ると0.06%です。
診療科目がないということは、医院はあるけど診療をやってないのか…?
医院名をインターネットで調べて見ると、ホームページを見る限りどこも普通に診療してそうで、中には「4つともやってます!」と書いてたり。
どういうことなのか先生に聞いてみると、
診療科目は自己申告なのでいい加減な場合もあるよ。
とのことでした。
43件中30件が兵庫県なので、地方によってこのあたりのチェックに差があるのかもしれないですね。
まとめ
歯医者さんには4つの診療科目があって、子供の治療や矯正、外科処置だけをやっている歯医者さんもあるよ!
そういう専門的な歯医者さんでは虫歯治療なんかの一般的な歯科治療は受けられない場合があるよ!
その数は全国に1,146件で、全体の1.7%くらいだよ!
以上!