検索に上手下手とかあるの!?初心者から中級者までの歯科検索テクニック

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投稿日時:2019年5月24日(2019年6月5日に更新されました)

今や日本国民標準装備と言えるほどのスマホ普及率!
国民全員が検索エンジンを利用していると言っても過言ではありません。

こちらの記事でも歯医者探しにインターネットを利用する話をしましたが

いい歯医者を選びたい!歯医者探しの4つの方法を検討してみた この記事を読む

今回は、歯医者探しのテクニックの前に、
ちゃんと検索エンジン使えてる? というお話です。

インターネットに不慣れな層もいまやスマホスマホですからね。 そりゃ検索の上手い下手も出てきます。

「いやいや、検索するのに上手いも下手もないやろ!」

と思ってる人こそ怪しいかもしれません。 記事の中にも出てきますが、検索って求めるものによっては非常に難易度が高い場合があります。

まずは「検索が下手」な人がどんな検索のやり方をしているのか、それは本当に今も「検索下手」と呼べるものか、上手に検索するにはどうすればいいのか。
検証していきたいと思います。

「検索下手」とされる人の検索の仕方

「検索下手」で検索してみたり、いろんな人の実体験や、周りにいる検索が下手な人の話を聞いて、5つのパターンに分類してみました。

1.文章で検索している!

文章で検索、というのはこういうのですね。
「神戸市でおすすめの歯医者はどこ」

「検索下手」と思われている人は、このパターンが一番多かったです。

模範解答はおそらくこれ。
「神戸市 歯医者 おすすめ」

単語で区切れってことですね。

「神戸市でおすすめの歯医者はどこ」
なんて文章がそのまま載っているホームページはないので、単語で区切ることによって
神戸市おすすめ歯医者さん10選を紹介しています
のような近い文章のホームページを捕まえよう、ということだと思います。 これだと1文に限らず、ページ内に「神戸市」「歯医者」「おすすめ」が含まれるページが出てきます。

ちなみにこの『スペースで区切る』というのはAND検索と呼ばれるもので、 「神戸市」と「歯医者」と「おすすめ」が含まれるページを検索して! という意味です。


では失敗例、模範解答、仕組みを理解したところで、実際にこの2つで検索してみましょう。

(クリックで拡大)

左が失敗とされる検索結果、右が模範解答の検索結果です。

1ページ目10サイト中、8サイトが一致、内6サイトは順位まで一致。 思っていた以上に検索結果が一致しました。

「完全一致じゃないから失敗!」とやってしまうのではなくてですね、大事なのは「神戸市でおすすめの歯医者はどこ」で検索するのは失敗なのか、という点です。

失敗と言われているにもかかわらず8サイトが一致し、残る2つも「神戸市のおすすめの歯医者」に関するものです。 十分に「神戸市でおすすめの歯医者はどこ」に対する回答になっているんじゃないでしょうか。

文章単位での検索は、もはや検索下手とは呼べない

文章単位での検索はなぜ失敗とされたのか?

検索ワードに対して完全一致でしか検索できなかった時代の名残だと思います。
上の「神戸市でおすすめの歯医者はどこ」も、完全一致で検索すると1件もヒットしませんでした。

2.1単語で検索している!

「歯医者」のように1単語しか入れない検索方法です。

この検索方法を全て「検索下手!」としてしまうのは無理がありますが、
「神戸市でおすすめの歯医者はどこか」を知りたいのに「歯医者」としか入力しない
これは検索下手だと思います。

明らかにGoogleに必要な情報を渡せていないので、さぞかし酷い検索結果になるだろうと思ったのですが、実際に神戸市中央区で「歯医者」と検索するとこのような検索結果になりました。

(クリックで拡大)

ほぼ全て神戸市中央区の歯医者さんに関するサイト!
関係ないのはひとつだけ!

なんで!?

これはですね、GPSという位置情報システムを使って現在位置を取得し、その位置で「歯医者」と検索する人が求めていそうな検索結果を表示してるんですね。
Googleすげー!

グローバル・ポジショニング・システム(英語: Global Positioning System, Global Positioning Satellite, GPS、全地球測位システム)とは、アメリカ合衆国によって運用される衛星測位システム(地球上の現在位置を測定するためのシステムのこと)を指す。

この方法は、
「神戸市中央区の近くの歯医者」
「神戸市でおすすめの歯医者」
のような漠然とした内容のものであれば、けっこういい感じに結果できますが、例えば
「神戸市でインプラントが得意な歯医者!」
「神戸市で出来たばかりの綺麗な歯医者!」
のように、具体的な要望がある場合にはその部分の意図は汲んでくれません。

「歯医者」としか検索していないのに、「私の行きたい(インプラントが得意な)歯医者を教えてくれない!」のような馬鹿なことを言うのはやめましょう。 さすがのGoogleも人間の脳の中までは読み取ってくれません。

「インプラント」
「綺麗な医院」
「女医さん」
など、具体的な要望がある場合は検索ワードにそれも含めてやればいいんです。

上の例だとこのように。
「神戸市 歯医者 インプラント
「神戸市 歯医者 2019年
「神戸市 歯医者 女医

もっと複雑な条件でも大丈夫です。
「神戸市 歯医者 インプラント 上手 夜間」

そのようなページが存在する限りはちゃんとGoogleは応えてくれます。

まとめると 1単語での検索も意外といける!

3.見たいページがイメージできていない!

これはちょっと説明が難しいんですが、「検索下手」の本質じゃないかと僕は思っています。

先ほどですね、
「綺麗な医院」
という要望に対して
「神戸市 歯医者 2019年
とこっそり変えていました。

皆さんなら「綺麗な医院」を探す時にどう検索しますか?

実際に「綺麗な医院」で検索してみましょう。

(クリックで拡大)

「綺麗な医院」に近いワードがかかったのはわずか2サイト。 内1サイトは「治療が綺麗」と書いてあって今回の希望とはマッチしないので、実質1サイトしか出てきませんでした。

対して、「2019年」で検索してみましょう。

(クリックで拡大)

今度は4サイト引っかかり、4サイトとも2019年開院という話に触れられています。 さっきよりはいくらかマシになりました。

本当は最初「2019年開院」で検索していたんですが、これだと求人サイトが多くを占めたので「2019年」のみにしました。 求人サイトが多く出てきたのは求人サイトが「新規開院の求人」としていたためです。 これは一見希望を外しているように見えますが、新規開院の医院が網羅できるという意味ではそれほど悪い検索結果ではないと思っています。

何が言いたいかというとですね。
「綺麗な医院」が探したいからと言って、「綺麗な医院」と検索するのは正解なのか?ということです。

上にも出てきたように、Googleのアルゴリズムは日々進化しており、曖昧なキーワードに対しても検索した人が本当に望む検索結果を表示できるようになってきています。 しかしながら、Googleもまだ万能とは呼べず、基本は「そのページに書いてある単語」をベースに検索しています。

それを踏まえて考えてみましょう。
「綺麗な医院」と自分のホームページに書いてあるサイトが一体どれほどあるのか。

この辺はこれまでの経験で判断しなければならないので非常に個人差が出るところだとは思いますが、僕は「たぶんあまりないんじゃないか」と判断しました。 そして実際、1サイトしか見つかりませんでした。

なら、求めている「綺麗な医院」ホームページに書いていそうな文をイメージするんです。
これが今回は「2019年開院」でした。

今年開院した歯医者さんなら、おそらく綺麗な医院でしょう。 そしておそらく開院した段階で「2019年○月×日、神戸市中央区○○○にて開院いたしました」とか書いてるんじゃないかなーと。

結果としては4サイトしか引っかからず、模範解答と呼べるものではありませんでしたが、今回はこれの模範解答を見つけることが趣旨ではないのでここまでにします。 大事なのは目的とするホームページが書いていそうな内容をイメージすることです!

一朝一夕には習得できないかもしれませんが、是非インターネットに慣れてですね、検索結果をイメージするスキルを身に着けてみてください。
目的のページにたどり着くまでの時間と労力が激減するはずです。

4.「とは」を有効活用していない!

けっこうな人が既にやっていそうなので、こんな風に語るのも恥ずかしい話なんですが、「とは」を付けると検索結果が劇的に変化します。

例えばですね 「インプラントってなんやねん?」 こう思ってとりあえず検索するわけですね。

(クリックで拡大)

Googleが優秀過ぎてなんとなく意図した結果になっていますが、ちょっといまいち。

これに対して、「インプラントとは」と検索してみます。

(クリックで拡大)

検索結果もより目的に近付いただけでなく、

(クリックで拡大)

こんなのがGoogle側から提示されました。

マジかよ!
これが答えだよ!

たった2文字「とは」とつけるだけでかなり自分の理想に近付きました。

しかもですね、「インプラント」と検索する人が「インプラントというものが何か知りたがっている」というのを、Googleはこれまでの膨大な検索傾向から知っているんですね。 なので「インプラント」まで入れるとこんなのが出てきます。

(クリックで拡大)

「とは」みたいなのを付けるテクニックがなくても、Google側からそれを示唆してくれるんです。 これをサジェスト(=示唆)ワードと言います。 これは僕たちの足りない検索スキルを補ってくれるものなので、最大限活用しましょう。 だいたい自分の希望をより実現するキーワードが並んでいるはずです。

中級者向け、検索のテクニックをご紹介!

ここまでは検索する側の頭の体操的な面でしたが、最後にテクニック的なものをご紹介します。 ちょっと知ってるだけで、あなたの検索ライフを快適にしてくれるでしょう。
(たぶんね)

ダブルクォーテーション(完全一致検索)

「”キーワード”」のように、単語をダブルクォーテーション「”」でくくる検索の仕方です。

ダブルクォーテーションでくくるとどう変わるのか。

日本で一番多い名字の「佐藤歯科」を検索してみます。

(クリックで拡大)

ひらがなの「さとう歯科」、カタカナの「サトウ歯科」が混ざり、漢字の「佐藤歯科」はわずか半分しか出てきませんでした。

今度は「佐藤歯科」の部分をダブルクォーテーション「”」でくくってみます。

(クリックで拡大)

全て漢字の「佐藤歯科」になりました。

ダブルクォーテーションでくくると、そのキーワードを完全一致で含むページが出てくるんですね。

おい、待てよ!
キーワードって元々そういうもんちゃうんかい!

その通りです。
古くはその通りでした。

ですが、Googleはアルゴリズムの進化に伴って、入力されたキーワードから検索者の意図を推測するようになってきています。 今の場合だと、「別に漢字の佐藤歯科を探しているわけじゃなくて、佐藤先生がやっている歯科医院を探しているんだろうな」と予測されるわけです。

このGoogleの予測はとてもありがたいんですが、今回のように邪魔になるケースもあります。 そんな時はダブルクォーテーションを使って検索してみましょう。

意外と応用範囲が広いので、ぜひ覚えてほしいテクニックのひとつです。

ちなみに囲う中身は単語に限らず、文章でもかまいません。
「神戸市のおすすめの歯医者はどこ」でもちゃんと完全一致で探してくれます。

マイナス(除外検索)

「-キーワード」のようにマイナスを付ける検索です。 (半角のマイナスじゃないとダメです)

これはどういう機能かと言いますと、「マック おすすめ」で検索してみます。

(クリックで拡大)

ファーストフードのマクドナルドのおすすめメニューばかりが出てきます。
マックのおすすめハンバーガーを探していたならこれで全く問題ないんですが、もしパソコンのマッキントッシュのおすすめ機種を探していた場合にはまるで見当外れの結果です。

そんな時にマイナスを使います。

「マック おすすめ -マクドナルド」

(クリックで拡大)

「-マクドナルド」をつけるだけで、途端にパソコンの方のMacのページばかりが出てきます。

「-」というのは、続くキーワードを含むページを除外するための合い言葉です。

これは歯科でもけっこう役に立ちます。

最初の方の検索結果を見てもらうと分かりますが、歯科関係で検索すると「EPARK」「EPARK歯科」とその関連サイトがめちゃくちゃたくさん出てくるんですね。

EPARKの噂を知ってる人は「EPARK以外で検索したい!」という場合があると思います。

こんな時に「-EPARK」で検索すると

(クリックで拡大)

EPARKの関連サイト含めもろとも除外することができます。

これも幅広く使えるテクニックですね。

ちょっとマニアックな「site:」コマンド

先ほどとは逆に、「そのサイトのページだけ表示したい」という合い言葉です。

EPARK歯科のURLは
「https://haisha-yoyaku.jp/」
なので、
「site:https://haisha-yoyaku.jp/」
とつけてみます。

(クリックで拡大)

EPARK歯科のページだけが表示されました。

ダブルクォーテーションやマイナスに比べ「site:」というコマンドを覚えていないといけないのと、対象のサイトのURLを入力しないといけないので、これまでの2つほど汎用性のあるテクニックではありませんが、たまーに使います。 めちゃくちゃページ数あるのにサイト内検索がないホームページ内で調べたい時とかですね。

他にもGoogle公式のマニュアルがありました。 興味のある人は調べてみてください。
(知らないのがけっこうありました…)

まとめ

ここまでで検証してきた通り、「検索下手」と呼ばれるものの大部分はですね
「Googleのアルゴリムの進化」
で、ほとんどなくなってきているんではないかなーという印象です。

使う側に独特のスキルを要求しない、というのはとてもいいですね。

Googleだけでなく、ホームページを作る側も、「より簡単な検索ワードで自分のホームページを見つけてもらえる努力」をしているように見受けられます。
「とは」とかもホームページ側であらかじめ用意されてたりしますよね。

この辺を考えると、今回調査した結果、
検索下手なんてのはもういないんじゃない?
いてもいずれはいなくなるんじゃない?

と思います。

それでもやっぱり「全然思ったページが見つけられない!」という場合は、「見たいページがイメージできていない」をおさらいしてみてください。 慣れてくると目的のページにたどり着くまでの時間が激減します。

今回の記事が、歯医者探しのお役に立てるよう願っております。

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