以前、診療科目の「歯科」について記事を書いたんですが、かなり分かりにくかったようでフルボッコに合いました。 5~6回書き直しましたw
今回はもうちょっと範囲を広げてみて、全体像としてイメージしやすいよう、診療科目がどのように分かれているのかまとめたいと思います。
まずは資格で大別
診療科は大きく2つに分けることができます。
「医科」と「歯科」です。
これはざっくり「身体のこと」「歯のこと」に分かれているんですが、もっと簡単に言うと、医科と歯科では先生方の持っている国家資格が違います。
お医者さんがいるのが「医科」で、歯医者さんがいるのが「歯科」です。
各診療科にいる先生方について
「内科の先生」「外科の先生」のような括りになりますが、こちらには「内科医」「外科医」のような国家資格はありません。
「内科の先生」というのは「内科が得意な先生」のように考えてください。
国家資格取得後、内科を中心に(または専門的に)学ばれている先生です。
国家資格ではないですが「専門医」というのがあってですね、内科であれば「総合内科専門医」。
専門医は自己申告ではありません
各診療科の名前について
診療科の名前は自分で好き放題決めて宣伝できるわけではなく、正式名称「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」、通称「医療広告ガイドライン」というもので決められているようです。
ガイドラインに挙がっている「広告するに当たって通常考えられる診療科名」を診療科名として、以下、まとめたいと思います。
医科の診療科名まとめ
僕は医科の事情は全く分からないので、ガイドラインに載っている範囲にとどめます。
ざーっと見た感じ、「内科系」「外科系」「その他」のように分類できそうなので、都合その3つに分類してまとめます。
内科系の診療科名
なんで「内科系」なんてざっくりまとめたかというと、「内科」と付く診療科がめちゃくちゃあったからです。 32個もありました。
- 内科
- 呼吸器内科
- 循環器内科
- 消化器内科
- 心臓内科
- 血液内科
- 気管食道内科
- 胃腸内科
- 腫瘍内科
- 糖尿病内科
- 代謝内科
- 内分泌内科
- 脂質代謝内科
- 腎臓内科
- 神経内科
- 心療内科
- 感染症内科
- 漢方内科
- 老年内科
- 女性内科
- 新生児内科
- 性感染症内科
- 内視鏡内科
- 人工透析内科
- 疼痛緩和内科
- ペインクリニック内科
- アレルギー疾患内科
- 内科(ペインクリニック)
- 内科(循環器)
- 内科(薬物療法)
- 内科(感染症)
- 内科(骨髄移植)
Wikipediaによると、内科とは、
内科学は、主に身体の臓器(内臓)を対象とし、一般に手術によらない方法での診療とその研究を行う医学の一分野。
「対照的に外科学がある
」ともあるので、「手術以外での治療」ということなのでしょう。
で、その内科が「呼吸器」「循環器」のように細分化されていると。
外科系の診療科名
外科系も同様にめっちゃ多いです。 28種類。
- 外科
- 呼吸器外科
- 心臓血管外科
- 心臓外科
- 消化器外科
- 乳腺外科
- 小児外科
- 気管食道外科
- 肛門外科
- 整形外科
- 脳神経外科
- 形成外科
- 美容外科
- 腫瘍外科
- 移植外科
- 頭頸部外科
- 胸部外科
- 腹部外科
- 肝臓外科
- 膵臓外科
- 胆のう外科
- 食道外科
- 胃腸外科
- 大腸外科
- 内視鏡外科
- ペインクリニック外科
- 外科(内視鏡)
- 外科(がん)
Wikipediaによると、外科とは、
外科学は、手術によって創傷および疾患の治癒を目指す臨床医学の一分野である。
ということなので、「手術するかしないか」で大きく「内科」と「外科」に分かれているんでしょう。
その他の診療科名
「その他」と書きましたが他意はないです。 医科に無知な人間が便宜上3つに分類しただけなので、失礼だったらごめんなさい。
- 精神科
- アレルギー科
- リウマチ科
- 小児科
- 皮膚科
- 泌尿器科
- 産婦人科
- 産科
- 婦人科
- 眼科
- 耳鼻いんこう科
- リハビリテーション科
- 放射線科
- 放射線診断科
- 放射線治療科
- 病理診断科
- 臨床検査科
- 救急科
- 児童精神科
- 老年精神科
- 小児眼科
- 小児耳鼻いんこう科
- 小児皮膚科
- 気管食道・耳鼻いんこう科
- 腫瘍放射線科
- 男性泌尿器科
- 神経泌尿器科
- 小児泌尿器科
- 小児科(新生児)
- 泌尿器科(不妊治療)
- 泌尿器科(人工透析)
- 産婦人科(生殖医療)
- 美容皮膚科
これらは「手術するかしないか」ではなく、治療の部位やジャンル?で分かれているように見えますね。
これ以外の診療科名もあるっぽい
内科系32種、外科系28種、その他33種、合計93種の診療科名がありましたが、リストの最後に「など」と書いててデスね…。
医科の診療科名はまだ他にもあるようです。
さらに「血液・腫瘍内科(血液内科+腫瘍内科)」のように、ここに挙がった診療科名の組み合わせもOK。
禁止になった診療科名
ガイドラインに面白い項目がありました。
以前は普通に使われてきて、なじみのある名前だけど、禁止になった名前があると。
- 神経科
- 呼吸器科
- 消化器科
- 胃腸科
- 循環器科
- 皮膚泌尿器科
- 性病科
- こう門科
- 気管食道科
う、うむ…。
普通に見かける気がするけど、なんでダメなんだ…?
あとちょっと気になったんだが、「耳鼻科」がないんですよ。 「耳鼻咽喉科」はあるけど。
ジビインコウ科と読みます
耳鼻咽喉科ってなんだ?
(構想段階)
歯科の診療科名まとめ
こっちは多少知ってるのでいくらか書けます。
というか医科に比べるとめちゃくちゃ種類が少なくてシンプル。
歯科の診療科名はたった4つだけです!
歯科
「歯科の診療科名の歯科」ってパニックになりそうな書き方ですが、歯科医師の診療科名のひとつ、と考えてください。
この↓2箇所に「歯科」があるせいで分かりにくいんです。
内容的には虫歯・歯周病の治療・予防、被せ物作ったり、入れ歯作ったりと、一般的にイメージする歯医者さんのお仕事が「歯科」です。
分かりやすそうで分かりにくい言葉
小児歯科
名前の通り、子供向けの歯科治療を行うところです。
この「小児」というのがまたよく分からなくて、医院によって0歳からだったり、6歳からだったり、上の方も15歳までだったり、18歳までだったり、
何をもって小児としてるのか分からん!
というわけで、調べてきました!
何歳から何歳までが小児?
矯正歯科
ご存じ、歯並び矯正が受けられるところです。
歯科口腔外科
「外科」が「手術で治す治療」のことだったので、「口腔の病気を手術で治療する」ところです。
単に口腔外科と呼ばれることも。
コウクウと読みます
一番メジャーな口腔外科治療は、親知らずの抜歯!
コレでしょう。
他にもめちゃくちゃたくさんあるみたいで、脳がフリーズしそうな量だったので日本口腔外科学会のホームページを見てみてください。